「爆問学問」の拡張現実の回を観終わって
ネット契約を解約されて家族を殺した彼のことを思い出した。
"ヴァーチャルな世界"と"「現実」の世界"のミックスを目指している
っていうのがざっくりとした今回のテーマだった、と受け取ったのだけれど
太田が言ってた「現実が基準、とは必ずしも言えないだろう」というのが
とても印象に残った。本物のモナリザを観た感動を、切手になったモナリザを観た感動が上回ることだってあるだろう。
その時、「本物」とは?「基準」とは?「現実」とは?というのが太田の話(だったはず)。さらに太田は続ける。
ある人に出会い、その人のことがとても好きになった。
しかし、会えない時間が続き、自分の中でその人への想いが強くなる。
1年後にようやくもう一度会えた、、、が、なんだかしっくりこない。
自分の"記憶の中の「その人」"の方が、やっと出会えた"現実の「その人」"を上回ってしまっている。
"現実の「その人」"が「本物」であることには違いないのだろうけど
しかし、思い続けた"記憶の中の「その人」"がもはや「基準」になってしまっている。「本物」とは?「基準」とは?「現実」とは?
家族を殺した彼にとってはネットの世界こそが「現実」であり「本物」であり「基準」だったんだと思う。
彼からすれば「ネットの世界の方が現実より面白い」んじゃなくって
「現実の世界はネットの世界よりつまらない」のではなかっただろうか。家族を殺す、という凶行の理由が「ネットを解約されたから」というのでは
どう考えたって釣り合いが取れてないんだけれども
彼にとっての全てがそこにあったのなら、それを奪われるのは死に等しかったのではないか。
(彼は犯行におよぶ前に「解約したのは誰だ」と訊いたんだそうだ。)勾留中の彼にネット環境が与えられるわけがない。
彼にとってどんな罰よりも重いのではないか。
犯行の内容からいって死刑でも不思議ではないけれど
ネットの無い世界が今の彼にどれほどの意味があるのだろう。
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ネット契約を解約されて家族を殺した彼のことを思い出した。
"ヴァーチャルな世界"と"「現実」の世界"のミックスを目指している
っていうのがざっくりとした今回のテーマだった、と受け取ったのだけれど
太田が言ってた「現実が基準、とは必ずしも言えないだろう」というのが
とても印象に残った。本物のモナリザを観た感動を、切手になったモナリザを観た感動が上回ることだってあるだろう。
その時、「本物」とは?「基準」とは?「現実」とは?というのが太田の話(だったはず)。さらに太田は続ける。
ある人に出会い、その人のことがとても好きになった。
しかし、会えない時間が続き、自分の中でその人への想いが強くなる。
1年後にようやくもう一度会えた、、、が、なんだかしっくりこない。
自分の"記憶の中の「その人」"の方が、やっと出会えた"現実の「その人」"を上回ってしまっている。
"現実の「その人」"が「本物」であることには違いないのだろうけど
しかし、思い続けた"記憶の中の「その人」"がもはや「基準」になってしまっている。「本物」とは?「基準」とは?「現実」とは?
家族を殺した彼にとってはネットの世界こそが「現実」であり「本物」であり「基準」だったんだと思う。
彼からすれば「ネットの世界の方が現実より面白い」んじゃなくって
「現実の世界はネットの世界よりつまらない」のではなかっただろうか。家族を殺す、という凶行の理由が「ネットを解約されたから」というのでは
どう考えたって釣り合いが取れてないんだけれども
彼にとっての全てがそこにあったのなら、それを奪われるのは死に等しかったのではないか。
(彼は犯行におよぶ前に「解約したのは誰だ」と訊いたんだそうだ。)勾留中の彼にネット環境が与えられるわけがない。
彼にとってどんな罰よりも重いのではないか。
犯行の内容からいって死刑でも不思議ではないけれど
ネットの無い世界が今の彼にどれほどの意味があるのだろう。
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